繊細さんへの手紙

HSPの私がおすすめする秋の夜長にぴったりな本

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HSPさんは感受性が豊かな方が多いですよね。

ですので感動を人一倍感じることもできますが、小説の内容があまりにショッキングだったり、恐ろしい描写がリアルだったりすると精神的ダメージを受けてしまうことも少なくないはずです。

ですので、面白い上に安心して読める小説を探すのも一苦労なのではないでしょうか。

今回はそんなHSPさんのために、読後感が爽やかでHSPさんでも比較的安心して読める小説をご紹介したいと思います。

 

神様のボート 江國香織

 

 

神様のボート (新潮文庫) [ 江國香織 ]

価格:605円
(2020/10/20 13:27時点)
感想(9件)

江國香織さんの書く本はすべて描写が美しく、読んだあとは何気ない日常が色鮮やかに感じられます。

神様のボートは、シングルマザーの葉子と一人娘の草子の物語です。

ところどころ葉子と草子で語り目線が変わり、小説が進むに連れ、葉子のかわらぬ気持ちとは対象的に、まっすぐに育つ草子の成長を感じることができます。

葉子の子供の父親に対する愛情は狂気じみたものがありますが、それこそが美しいと感じてしまうのは、江國香織さんの紡ぎ出す言葉のやわらかさにあるのだと思います。

読後感も後味がよく、幸せになれる小説です。

 

 

 

しゃばけ 畠中恵

 

 

しゃばけ (新潮文庫 新潮文庫) [ 畠中 恵 ]

価格:693円
(2020/10/20 13:28時点)
感想(175件)

江戸有数の廻船問屋の病弱な若旦那と、その若旦那をとりまく妖怪とのにぎやかで楽しい推理小説です。

妖怪が出てくる小説というと、おどろおどろしいものを想像する方もいらっしゃると思いますが、畠中恵さんが書く妖怪はみんなコミカルでどこかトンチンカンなところもまた可愛らしいので、安心して読むことができます。

特に妖怪たちが若旦那にかける愛情が深く、読んでいてとても幸せになれる小説です。

しゃばけ」はシリーズ化されていて、1作目のしゃばけは長編小説ですが、2作目の「ぬしさまへ」からは短編集になっています。

 

 

ラビット病 山田詠美

 

ラビット病 (新潮文庫) [ 山田詠美 ]

価格:506円
(2020/10/20 14:28時点)
感想(2件)

ぶっとんだ彼女「ゆりちゃん」と愛情深い黒人の彼氏「ローバちゃん」のラブラブぶりを見せつけられる小説です。

ゆりちゃんのワガママっぷりには少々呆れますが、どこか憎めない愛らしさがあります。

そんな彼女にベタボレなローバちゃんの大きな愛情に感動すら覚えます。

二人の純粋な愛情表現に、人を愛することの素晴らしさを感じさせてくれる小説です。

 

 

ホノカアボーイ  吉田玲雄

 

ホノカアボーイ (幻冬舎文庫) [ 吉田玲雄 ]

価格:628円
(2020/10/20 14:29時点)
感想(11件)

ハワイの映画館でアルバイトをしながらゆったりとした時間を過ごす玲雄のハワイ滞在記です。

私達日本人は、慌ただしくストレスフルな日常をあたりまえだと思ってしまいがちですが、住む国や環境によっては人生の価値観が全く違っていたりしますよね。

この本に出てくる登場人物たちの暮らしはとても穏やかで、ハワイの大自然や暖かな空気を感じさせてくれると共に、「こんな生き方もあるんだ」ということを再認識させてくれる一冊です。

 

まとめ

今回ご紹介した本は、穏やかでやさしいお話ばかりなので、夜眠る前に読み始めても「続きが気になりすぎて気づいたら朝になってしまった!」という事態もあまり起きにくいとは思います。

感受性が強すぎるあまり、小説選びにも苦労するといったあなたの参考になれば嬉しいです。